校長あいさつ
川口市立舟戸小学校長 加田 明
学校ではこれまで「みんなで同じことを,同じようにできるようにする」ことを過度に要求したため「同調圧力」を感じる子供が増えていったと言われています。
また、多様化する社会の中で、子供の貧困や特別支援教育、外国につながる子供、不登校児童生徒といった課題について、子供の発達や学習を取り巻く個別の教育的ニーズを把握し、一人一人の可能性を伸ばしていくことの必要性が指摘されています。
学校の教育は「みんなが同じことをできるようにする」という「同質の集団」づくりから、「多様な他者」であることを理解し合って、子供たちが「それぞれのちがい」を認め合っていく教育に重点が置かれるようになりました。
中央教育審議会「令和の日本型学校教育の構築を目指して( 答申 )」では「子供たちに育むべき資質・能力」を次のように述べています。
一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるよう,資質・能力を育成することが求められている。 |
本校ではこれらの学校課題を踏まえ、これからの社会で生きていく子供たちに必要な力を身に付けさせるために「目指す学校像」と「学校経営の重点目標」を以下のように定め教育活動に取り組んでいます。
《目指す学校像》 「すべての子供の学びを保障する、笑顔あふれる舟戸小学校」 ~子供たちが「自律」・「尊重」・「創造」する力を育む学校づくり~ (学校経営の重点目標) (1)一人残らず子供の学ぶ権利を保障する教育活動を実践する。 (2)子供たちの自律・尊重・創造の力を育て、子供たちが安心して生活できる居場所のある環境をつくる。 (3)学校・家庭・地域のチーム力を高め、子供とともに互いに学び育ちあう学校を実現する。 |
本校では、誰一人取り残さず、すべての子供たちの学ぶ権利を保障する学校づくりを目指しています。そのためには、子供たちの「自律」「尊重」「創造」の力を育て、安心して生活できる学校環境をつくっていくことが必要であると考えます。
また、学校・家庭・地域のチーム力を高め、児童のみならず我々大人が子供とともに互いに学び育ちあい、保護者も地域も教職員もみんなが幸せになれる学校づくりを目指してまいります。
「笑顔あふれる舟戸小学校」の実現という目標を共有していただき、本校の教育活動へのご理解、御協力をよろしくお願いいたします。